電車のおと近くに感じた
夕寝覚めにも慣れた
日の長いと夏はいうけど
それでも暮れゆくものね
網戸の先に気配だけ
連れてくるのも得意でしょ
薄オレンジになるまでに
久しぶり立ち会っていたいな
そんなに暇じゃないけど
生き急ぐこともないでしょ
蝉けたたましく命さけび
干してたシャツはとっくに乾いていた
薄オレンジの都会空
嫌いじゃないからずっといるつもりよ
懐かしむほどの人生も
夢描くほどの日常もなく
ただオレンジのこの空を
纏った風をものせつなに
見させてくれてよかったわ
目覚めた甲斐もあるものね