おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

国道物語

真夜中、国道1号線は

闇に明るく行き違う

ふらつくわけにはいかないさ

自分の足で帰らなければ

 

安らげはしないのよ

わかってるから追いたてないで

怖い、怖くない念じるうちに

帰り着くものでしょう

 

夜を嫌う人に紛れて

花を咲かすように少し

安心するくらいよ

大声で歌ってやるんだから

 

今日の気まずさと

明日の眠気まで

予測して怯えたって仕方ないんだから

歩くほか

 

真夜中、国道3号線の

忙しなさを覚えてる

ぐらつく自転車の帰り道

作りたての歌 繰り返した

 

部屋に戻ってもまだ

高速道路 灯りの入って

もとい、貨物線路の音もする

にぎやかしなのでしょう

 

世を嫌う人になりたい

ただじゃ起きないこの身で以って

大事に過ごす太陽

大声で歌ってやるんだから

 

消せぬ灯りと

まだ見ぬ仕草まで

とめどなく流るようできてるんだから

任せよう