おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

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もう終わらせてしまいたい

心にもないことなのだけど

それ以外に苦しさを表す言葉がなかった

 

帰り支度ロッカールームで

飛び降りる場所まで決めたのに

何の因果か懐かしい人に呼ばれて

顔だけ見せに行った

 

堪えるのが普通だったはず

なのに半泣きで言ったの

もう生きてはいけないと

 

ゆっくり話したあとに

泣きじゃくったんだろうな

夜深く駅の前で言われたことだけ覚えてる

 

あと何年でいいから生きてみて

楽しいことなんてなかったら

今より辛くなったなら

恨んでいいからって

 

堪えきれるはずもなく

取り乱したまま過ぎる日よ

まだ生きていてもいいの

 

あれからもう何年かたって

生きててよかったなんて

簡単には思えないけど

死ななくてよかったのかなって

 

ぼんやりと思えただけでも

あなたの言葉の意味がわかってきただけでも

 

苦しさが消えることもなく

世を愛でる日も来ないだろう

ただ生きてゆく術なら

 

堪えること 同居すること

扱いに慣れてゆくしか

苦しさと生きてゆくなら