おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

絶縁

悪い夢を見たのね

とらわれているのね

朝の光も攻め入るわ

 

この身に血は流れ

幾年重ねぬ

堕ちた感覚は帰らぬまま

 

―悪い夢を見たのね

―とらわれているのね

―拐かされているのね

 

閉じた心は戻らぬまま

 

人の縁は尊いものだと

綺麗な呪文に追い詰められても

大切なのは

あなたがあなたを生きてゆくことだから

 

苦しみの縁など

切ってしまいなさい

 

いつかは悔やむと

蔑ろにするなと

世界のmodel(こえ)が責め来るわ

 

湧き上がる闇を

鳴り止まない震えを

彼も彼女も知らないから

 

どうせ愚かな者だと言われる

分かっていれば怖くはないでしょ

理解(あたたかさ)よりもこれから求めて

生きてゆくため

 

あなたを苦しめるだけの縁など

切ってしまいなさい

 

―魂が痛いと泣いているのね

―迷いの中にいるのね

 優しいあなたの代わりに私が言うわ

 

繋ぐ縁も未来にあるのよ

断ち切った分 築いてゆくのよ

 

あなたは

これから、これから、これから

生きてゆくのよ

あなたを

 

苦しみの縁など切って

未来手繰るように

生きてゆきなさい