おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

周回遅れの星行き

いつだって周回遅れ

惑ったぶんの付けがくる

いくつも星を回るうち

どこにいるのかも分からなくなって

 

必死で走ったダム回りの

足が縺れた公園の

置いてけぼりの白い橋も

海だけ見ていた展望台も

 

いつだって期待はずれ

此方の責と分かっている

気づいたら1人の暮れ

時たま急に怖くもなって

 

声かけきれなかった放課後の

ボールを探した砂浜の

花火に人酔い帰りみちも

すっとぼけたような甲板でも

 

いつだって伝い合わせ

馴染まないのは気づいている

いくつも星を回るうち

出自も知れなくなってゆく