おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

世界は、まだ

眩しい陽差し、初夏の風は木々を揺らし

大好きなはずの季節を素直に受け止めきれない

周りは皆 行き先がある 私一人が迷い続ける

どうして時に急かされ 押し出されるように日々を過ごすの

 

まだ何も見えない手で

まだ何も分からない心で

まだ何も言えない目で

生きてゆく

 

世界は、まだ 終わってはいない

ほら まだ始まってもない

ほら まだ終わっても始まってもない ほら

 

せわしい鳥たちの声はいつも私を焦らし

見上げるだけじゃ この空の青さに勝てない気がした

どこへでも行けるこの足で 進むべき道 迷った時

"己の真に欲するところ" 大好きな物語のひとフレーズ

 

この治癒を知らぬ皮膚と

あの諦めの悪い熱情

今 静かに高鳴る胸

引き連れて

 

いざ行く

旅は終わってはいない

ほら まだ始まってもない

ほら まだ終わっても始まってもない ほら

 

まだ何も見えない手で

まだ何も分からない心で

まだ何も言えない目で

生きてゆく

 

世界は、まだ 終わってはいない

ほら まだ始まってもない

ほら まだ終わっても始まってもない ほら