魂どうしで傷つけあって
暁にはまだ早い
包帯を彼は巻きなおして
一緒くたにされる未来を拒んだ
さあ行こう
もう誰も
枷になることを望んでなどいないでしょう?
明日もどうして傷舐めあって
歴史が正しかったなど
喚く力があるくせに
汚せない手が多すぎる
飯を喰らい
愛など語るうちに
そんな綺麗でもないくせに笑えるわね
魂どうしが肩寄せあって
昨日と明日の間にいるだけで
身の内の呼吸から
苦しくなってくるのは何故に
もう行こう
もう彼は
許されていいはずだ