眠り起きに難のある窓際
何の所為かも知れぬ生まれ育ち
人は飯食い言葉を交わす
後れを取った気になる秋は
もう暮れたも同然だ
大人びた所為の青春が
放棄されたまま
行こう死する迄
のらりくらりの少年が
道端に斃れたとて
食か身体かの云うこと聞かなさ
そうやって片づけられるが
取るに足らない慟哭
物語にするまでもない生まれ育ち
街は旗吊り祭りの兆し
場違いは去るべき
もう暮れた命に今更
求めるのか意味を
大人げない気がして
振り返ることもできなかった
仲間はずれの口窄めさ