おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夏越しの君

声は耳に残る

夏を越しても

そして胸に残る

もう聞こえなくても

 

君を見送った

水辺

今日も穏やか

 

あれは遠い夏だった

忘れたはずの季節だった

 

君のいない町は

ただのがらんどうだ

季の菓、噎せかえり

ひとりぽっちの涙目

 

走ってきた

水辺

少し荒れてきた

 

ただの遠い夏だった

忘れたくない季節だった

 

声が耳に残る

夏を追い越しても

胸はりさけそうになる

君に追い付いても