おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

花火灯り

花火はもうこれで最後

バケツに水汲んで湿らせて終い

熱のじわっと残る

道路沿いの墓

 

もう煙に巻かれているのに

ちらちら残る

目に残る

赤とも青ともつかない

 

灯りの中にいたかった

消えてほしくなかった

泣きべそ掻くほど子供じゃないけど

まだすべては飲みこみたくない

 

だれにも言えないまんまだから

何年経っても残る

もう煙に巻かれているのに

 

花火はもうこれで最後