おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

月見る地

月はその心算でいる

地は狼狽えている

力なきくせに武器を持った

罪を被り続けている

 

月は偶に此方見ている

地は知らぬ振り決め込む

力欲しくて足掻いたのに

どんどん醜くなるたけさ

 

街は

忘れられないように

陰気を孕み

不自然に鐘鳴らす

 

明日は

訪れるだろか

千羽の化身

 

月はそれをただ

気が向いた時に見ている