おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

いつかの夏

名を呼び捨ててほしかった

大事にしなくてもいいから

ここにいてごめんなさいを

払ってくれる気がしたから

 

似たり寄ったりの恋愛ばなしに

沿うつもりもないのよ

あなたの邪魔にならないくらいに

できれば邪険にされるくらいに

 

よく来たねと抱きしめてくれる人

申し訳なさそうに生きるものにとり

たとえでなくて本当に

救いに思えたものでした

 

だから少しくらい荒くていいから

いてもいいよの証がほしくて

名を呼び捨ててほしかった

少し歪んた求め方