おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春陽

戸を閉めてしまえば

夢は終わるのに

どうして春陽の差しこむ哉

 

痛む肌につき

あんなに揺れたこころが

恥じらい

今になって

 

貴方の息遣い

知ることができて

その瞬間にこれが最後ねと

 

分からないとなんて

明日は別離なんて

思えるはずない

腕に縋れば

 

春陽の差しこむ

様の痛い

誰に教えられるでもなく

恋しは

 

育ち移ろい

そして消えるの

 

消えるに相応しい

春陽が差しこむ