あなたの手紙を読みました
相変わらずの乱れぬ字で
弱った様を綴られて
何を思えというのでしょう
私が行いを悔いれば
例えば人生を閉じれば
満足するような人でなく
乱暴を嫌う節もあり
優しいように見せかけて
此方に言いわけさせぬ技
静かに責めてくる様が
嫌で仕様がなかったわ
旧い時代ではないけれど
手紙書く気も起きません
薄情娘に育ったと
正座でもすれば良いですか
我が身が思い通りには
ならぬことなら私が一番
日毎感じているのにね
庇ってくれる手もなくて
どうして息ができようか
自分を責める身に生まれ
あなたに少しばかりでも
伝わることがあるだろか