おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

もういいやの前に

いくつかあったはずの夢は

消える消える

布団かぶって寝たのに

ちゃんと歯みがきしたのに

 

なんてことない言葉がずっと

刺さる刺さる

子どもには痛いけど

大人にも相当痛いや

 

もう無気力を決めこんで

身体弱いに託けて

投げやってしまおうか

そんなことばかりさ

 

でもねでもね

くやしくて

歯食いしばる

それさえなくしてしまったら

 

いる意味がないや

落とされた星に

天体ショーを見てるだけの個体だ

 

見る影もないや

不安と苦しみに塗れながら

泣きながら

君は夢を見てたじゃないか

 

もういいやって

言うのは

死ぬときに

とっておこ

とっておこうよ

 

うらやましくなんかないもんね

誰のことも

この星にはじめから

うまれた人たちのことも

 

だけどそれ決めこんでも

あの頃まだ

息もうまくできなかった

自分が見えるでしょ

 

なんて逞しい生き物

あの子に背を向けることはしたくないな

 

いくつかあった夢のひとつでも

掘り起こして

揺り起こして

一緒に行こうよ

 

格好悪さなんて

もう慣れてるじゃないか

 

もういいや

それは死ぬときに

とっておいて