おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

五月の追憶

擦り減ったペン先を見て

もう宮沢賢治の生きた時代でもないのに

力加減もできず

押し認めるしかなかったのね

 

愛せなくてごめんなさい

こっちが言われたいくらいだわ

 

弱り朽ちれば

焼かれ還れば

罪が消えるとお思いか

 

結構なご身分だこと

 

あなたが先に生まれ死ぬ意味は

只のそれだけと思っています

どうぞ不孝者と罵ってください

何にも感じない子になりました

 

果てよ空には

変わらぬ陽

辿り宇宙があれば

私は生きてゆけます故