気が冷えようと
汗ばむ体に酔おうと
回れまわれと歌うひと
天は遠くなりにけり
欲を捨てれば見えるくに
欲がないから見ないのに
結果 だーれも知らないくに
そうか だから神秘なのに
めぐる昔ばなし信じた
哀れ女は死んでいった
踊る阿呆と添い遂げた
気がしただけの男は散った
回れまわれと歌いつづけるひと
天はまた遠くなりにけり
情では云えぬ世のはなし
情でしか認められぬ審判の
回りながら
転げながら
むかうことができるのか
だーれも教えてくれないから
いまだに知られていないはなし