おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

枯れるなら朽ちたい

恋を綺麗なものと呼んだのは

むかしの物語でしょうか

そんな大層なものじゃないでしょうに

 

枯れてしまうのなら

その惨めさに耐えきれず

いっきに朽ちてしまった方が

ましよ

 

あなたも女ならわかるでしょう?

 

頭があちらに持っていかれる

快感を覚えてしまったら

もう生身の身体など

造作もないことね

 

友が斃れ

我が身もいつかと

この地はいつまで在るかと

思い致すことは山のように積み

 

枯れてしまうのなら

その薄汚れを晒すより

人知れず朽ちてしまった方が

ましよ

 

私も女だからわかるのよ

 

恋なんてそういうものでしょう?