おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

帰られぬ月

月を見ていたつもりよ

帰りたい娘は

何度生まれても

 

希望は晴れて

空あざやか

それが残酷にも

届かぬを教えた

 

月を見ていたつもりの

帰られぬ娘は

記憶うすれて

 

仮の住まいに

住みよさを

見つけることもあり

ほどよきにおさまる

 

月を見ていたつもりが

帰らぬ娘は

物語に語り継がれても

 

肝心の娘は

忘れてしまったのよ