おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

幸せの逆さえにし

零れたチョコレート

あなたの手

これ見よがしの恋ばなし

 

古い自転車

風切りの川辺

いつの間にか手ばなし

 

思い出があればあったと

言えるような町が嫌いよ

 

なんにもない日々をかえりみて

縋るな憎んでいたものに

髪を伸ばせば月が呼ぶだろ

指先に証と震えのこして

 

痛めつけられたことが

目に見えない町が嫌いよ

 

風速で移り変わる世にいて

責められるような気も紛れるかな

帰りたくない縋りたいが

同時にくる町が嫌いよ