おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

苛立つ日の夢見

冷蔵庫に貼り付けられた

身に覚えないmemo

まさか帰ってきたんじゃあるまいし

いよいよ眩んだのかな

 

不安にさせるくらいなら

最初から最後と言ってほしい

 

このデジタル社会に逆行するよに

荒々しい手書きの文字

声より目より覚えのある

なんてややこしいの私

 

それならいっそ部屋を飛び出して

遠い国に消えてやろうか

現実消えることなどできぬこと

子どもじゃないから知ってるわ

 

やな感じ

どうせ居付く

蜜に引き寄せられた蜂

いいえ

抗うつもりはある

花に疎まれるほど縋りつく

 

玄関に脱ぎ捨てられた

およそ自分のサイズじゃない靴

ズボラは嫌いだって何度言ったら分かる

まぁお互い様だけど

 

怒り任せもたまには、ね

最初からそういう女だもの

 

このストレス社会に反旗を

翻せるはずないってば

たとえば何年前に何年後に生まれようと

こういう特性だった自信がある

 

上手くもならないguitarを

まだ指痛めて弾きつづけてるのよ

笑えるでしょ

笑ってでもくれないと

いよいよ意味のないものになる

 

もう大嫌いと嘯きながら

花が枯れても縋りつく

ふと目覚めて全部夢

そんな夢みたいな話

どこから始まったっけ

 

あぁ身に覚えはなくたって

大抵のことがそうじゃない