おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵雨の情話

日も暮れてから起きてもう

世に阿るつもりはない情話

何か噛み切る力もないしさ

適当なものを流し込んで

 

くっだらない惚れた腫れたや

やたら煽り立てるNEWSに

 

盾突くために

繋いだ命じゃないのになぁ

ないのになぁ

 

それでも落ちた先に

また落ちることが待つと

もう知ってるからには

贅沢は言えないかなぁ

 

雷鳴近く

いつ来ても文句は言えない星におり

きのう荒んだ人と人の

あーだこーだも遠のく模様

 

恋するには足りない素直が

死するには過ぎた感受が

 

追い込むまでに

尖った祈りじゃないのになぁ

ないのになぁ

 

情けなく揺れる電話のベルが

唯一の繋がりだなんて

 

血も義務も吐いて捨てたら浄化

するはずないのに

一応声に出して

ないを確かめる

 

盾突くからには

代替の生き方

己が身で示すものでしょう

 

いつの世も世に出ることなく消えた

紡がれひっそり支えた情話

祈り、梯も打つ雨に落ち

落ちて消える日を待つなんて