おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

拗れた縁の帰りみち

拗れた縁もまたえにし

振り解くことはできないね

 

夕日の跳ねっかえりが

痛くてさ

とぼとぼ歩く川沿いの

賑やかしもせせらぎも嫌う

 

世から外れた気になるね

箱としての家に帰っても

本当の意味の帰り着く

土台の故郷は無いみたい

 

拗れた縁の狭間にもう

引っ掛かったような命です

 

振り解くことはできなくて

重ねてゆくしかない縁

 

夕日が沈みきったら

落ち着くかな

電車から見る川ながれ

押し合いへし合いは此方にも

 

世にうずもれた気になるね

窓に映るのは憎い顔

見目麗しくはなくても

せめて心根が安らければ

 

拗れた縁の所為でしょう

歯痒くもつづく命です