おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

打ち雨を聞く

雨は打ちつけて

そのまま故郷の海沿いまで

流れるでしょうか

 

空っぽの瓶に溜ておいた

甘い蜜に手を出すころ

 

綺麗に洗い流せ 雨

誰の所為とも云わぬよう

恨みつらみを失くすよう

必死の思いで音を聞く

 

まだに打ちつけて

微妙くも故郷の海沿いまで

辿りつくでしょうか

 

口に残った甘い蜜

記憶に残さぬように心して

 

さらさら洗い流せ 雨

天の伝えとこじつけぬよう

己が定めと諦めぬよう

只々憂き音を聞く

 

雨は打ちつけて

そのまま故郷の海沿いまで