おさな手をひいた
大して大きくもない
今思えばその手は
必死で守っていてくれたのだろう
儘ならぬ日常と
穢ればかりの世
今から慈しむことは
できないし
しようとも思わないけど
貧しさなど気にも留まらぬくらい
胸の痞えが大きく重く
今思えば何とでもなることが
だって世界のすべてだった
mama,
そんな呼び名
知らないし口にしたこともない
簡単に繋がれる世界で
こんなにも容易く絶てる
悲しくもないけど
1つ間違った場所に
生まれ堕ちることもあるものね
今からやり直すことも
できないし
しようとも思わないから