おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜半の情話

夜半は降りてきて

心食い散らかし去る

解れた服

行き違いの情話

儘ならぬ世を教え

 

いつかこの荒れた手を

握りしめてくれる人が

現れるだろうか

 

無償の愛に触れてこなかった

三つ子の魂

来世まで引き摺るよ

 

永久は降って湧く

ものではないのでしょう

縫った先から

また解ける脆い布

金が全てはないというけど

 

高みにはない景色を

なんとか這うように覚えゆく

生きていればいいが

 

悠長なことは言ってられないのに

三つ子の孤独は

何度生まれ変わっても

 

付き纏う気がしてなぁ

 

夜半は降りてきて

心食い散らかし、去る