夜半は降りてきて
心食い散らかし去る
解れた服
行き違いの情話
儘ならぬ世を教え
いつかこの荒れた手を
握りしめてくれる人が
現れるだろうか
無償の愛に触れてこなかった
三つ子の魂
来世まで引き摺るよ
永久は降って湧く
ものではないのでしょう
縫った先から
また解ける脆い布
金が全てはないというけど
高みにはない景色を
なんとか這うように覚えゆく
生きていればいいが
悠長なことは言ってられないのに
三つ子の孤独は
何度生まれ変わっても
付き纏う気がしてなぁ
夜半は降りてきて
心食い散らかし、去る