おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ひと闇

行き慣れた道も

1本入れば真昼も闇

明るさの話でなくて

塞がれ先見えぬ話

 

その心持ちが何年もつづいた

市井に在る気がしないのよ

もちろん天上人でもないから

あとは地獄の沙汰かしら

 

生きているのは思い違いで

それにしては長いもの

 

幾つも並んだ書棚から

それらしいものを手に取って

あぁまだ誰も解明できていない

安心とも嘆きともつかぬ