おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

逆さ季節の香

皆が綺麗だと愛でる花を

その奥の悲しみまで見る人

なんて柔らかで優しいのだろう

私には花の美しさからし

知れなかった

 

秋深まれば

逆さにいる季節

遠ざかるように思えるでしょう

 

それでも手に取るように思う

愛でることできなかった

罪のような意識を

 

飽け飽け

直に楽になろう

それまで行け行け

お前の生を

 

優しくなくとも

秋は言う

逆さ思いを救い出す