おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

蹲っていた

顔も見えぬ小さな女

厄介者に思えたろうな

 

唾より汚い言葉吐かれて

忘れることができようか

 

正義など無いからには

無いからこそ

目には目を、歯には歯を

 

傷つけた者たちへ

今日も今日とて

記憶痕跡の達者な者が

どれだけ何に、苛まれるか

教えてやりたい気分になる

 

まだ安らかに眠るわけにはいかない

 

眠っているか起きているかも

解らぬように日を遣り繰りし

 

病の床も

思い付きの旅も

安く上がればもう上出来

 

言ったそばから忘れる人があるように

その逆もまた在るのだから

 

罪を負った者たちへ

平気の平左なら

たとえば人の理に背いても

誰がどれだけ、苦しむか

教えてやりたい気もある

 

もう安らかに眠っている場合ではない

 

1.3.33

刻みつける気もないのに

離れぬあの声は

呪いで、罪

 

傷つけた者たちへ

平気で生きて平気で死んでゆく

お前達が忘れてゆくなら

此方はもっと、思い出してやる

 

安らかに眠るわけにはいかない