日の光が差し込めば
それはもう春でも夏でもなく
ただまどろむだけ
歪んだ体のままでもいい気がした
許されない魂が
この世界に幾つかあるとして
その中の1つに
たまたまあたっただけなのか
空はいつまでたっても遠い
理想に似て
優しい人の声を忘れるほどに
ぼやけてくる
日の光が差し込めば
それはもう秋でも冬でもなく
ただたゆたうだけ
捻た心のままでもいい気がした
物思わずにいられぬのは
病ではなく才だと言って
わずかな一生で
1人会えるかも知れぬ仲間を
求めずにはいられないように
苦しくても
恋しがるように授ける孤独
あぁ神はまだ
身捨てていない
日の光をもって教えるほか
術がないなら
なんて優しいことば
それはもう春でもなく