おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

気のせいの秋風呼ばい

姿勢よく生きていたいと思ったものよ

秋風に伝えがあると

 

呼ばれた気がするのは

だいたいが気のせいで

あとはどれだけ思いこめるか

あるいは諦められるかの

それだけの話ね

 

幼い御子を抱いた手が

確かにあったはずなのに

 

乗り越えられる試練しか与えないって

いうけれど

そもそもキツいものだから

やめてくれって感じだし

 

生きていける気がしないのは

それだけえらく鮮明で

正体は知れないくせに

しっかりと在るものだから

 

生きていける気がするのは

だいたいが気のせいで

いくら思いこみに頼っても

諦めに走っても

見えない先

 

乗り越えられる試練だとして

何も頼んでいないのに

そちらから寄越した詫びにでも

気力をくれてもいいじゃない

 

幼い御子を抱いた手が

確かにあったはずなのに