姿勢よく生きていたいと思ったものよ
秋風に伝えがあると
呼ばれた気がするのは
だいたいが気のせいで
あとはどれだけ思いこめるか
あるいは諦められるかの
それだけの話ね
幼い御子を抱いた手が
確かにあったはずなのに
乗り越えられる試練しか与えないって
いうけれど
そもそもキツいものだから
やめてくれって感じだし
生きていける気がしないのは
それだけえらく鮮明で
正体は知れないくせに
しっかりと在るものだから
生きていける気がするのは
だいたいが気のせいで
いくら思いこみに頼っても
諦めに走っても
見えない先
乗り越えられる試練だとして
何も頼んでいないのに
そちらから寄越した詫びにでも
気力をくれてもいいじゃない
幼い御子を抱いた手が
確かにあったはずなのに