おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

不安に溺れる時

突然、不安が襲った

夜だからよ

春だからよ

年頃だからよ

人類の叡智

培ってきた慰みは幾つもあるけれど

どれもしっくりこないもの

 

瞬時に、不安は増幅する

生きていける気がしない

暮らし向きのことではないわ

むしろ ただ生活していくだけなら

ギリギリのところでも

どうにかこうにかなること知った

アジェンダ、心を保てるかということよね

 

どうしても、不安は消えない

まじないを唱えても

指輪にすがっても

そして生きていけるのだと言ってくれる人は

歌の中にだけいて

溺れるように聞き浸る

酒より濃い味がする

 

いつまでも、不安は居付く

忘れたつもりでも

夜毎、日毎、

ホラーで突如背後に現れる

殺人鬼のような気味悪さがある

ただ質の悪いことに漠然としていて

倒し方が分からないもので

 

突然、不安は襲う