おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春追う息吹の子

小花を散らした

春色のワンピースはためく

まだ気温は追いつかなくても

日差しが先に告げるの

 

はしゃぐ様を見ていたら

酔ってしまうわ

 

昨日ふらりと寄った本屋で

並んでいた幸せになる法なるもの

本当かしら

止めはしないけど

私は手に取らなかった

 

玩具を買い与えるより

蝶々舞うほうが嬉しいみたいね

よかった

こちらのエゴかもしれないけれど

 

気が合うのね

幼いながらに

 

明日きっと雨の予報は当たる

今日のうちに走り回りなさいな

転んでしまっても

まだ手を伸べられる距離にいる

今のうちにね

 

花柄ワンピースは

私も夢だったの

そんなの売ってる店もなかったから

諦めてた田舎町で

 

蝶々追いかける

そこはよく似たものね

自分で言うのもなんだけど

息吹の子なのね、きっと