急に冷えた気に惑い
君がそっと出した左手を
ちゃんと握れなかったな
ぎこちない帰り道に
まだ葉が散る前に
ありふれた言葉を
幾つ言えるかな
むずかしい思いばかり
話して歩いたから
桜通りは冬待ちで
らしくない日を過ごしています
雨もないのに白い息
君が見上げた空風を
僕も同じ目線でいたいな
精一杯 背伸びして
ほら葉が散る時に
共に生きるということを
不器用が2人そろって
自転車に追い越されながら
ゆっくり歩いてゆく
桜通りは冬待ちで
何気ない日を過ごしています