おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

闇の明るい夜

精霊流しの音に寄せて

思い致します

恨み言ばかりではもう

息絶え絶えとなるよう

ゆらと

世は成りて

 

精霊流しの灯り追い

駆ける幼な子の手を取って

何を成すことなくても

せめて留めおくことが勤めです

 

今年は何も気にせず

焼けた腕が背首が痛みます

なんのそれくらい易いこと

声が聞こえそうで

 

けたたましい赤が黄が

また地を強く鳴らしています

途切れた貴方はそれまでのこと

送れば眠り

此方の暮らし

それでいいのと

 

闇は明るい