少し遅れたバスに
迷う間もなく乗った
1本逃したら大ごとよ
ずっとガタゴト揺れる道
窓にもたれ掛かる酔い子
感傷は
都会の人のような
許されないみたいね
願っても
届かぬ7月7日が来る
真似事で作った
戯言を吊るした
心地よさなんて疾うに過ぎた
強い風にやられて飛んで行ってくれ
隣りのあのコの笑い声が
奥まで響いて掻き消したくて
甘いミルクセーキ
幸せはいつも余所にある
なんで今思い出すの酔い子
感傷という言葉覚えて
身をもって知ってゆくのね
晴れても
濡れても7月7日が来る
誰かが叶う
自分の叶わないより
それが虚しく思えるのよ
口に出してはいけない気もするし
吐きそうだって言えない酔い子
責められるような
見捨てられるような
こんな気持ちが似合わないから
どう振る舞っていいか
分からない7月7日が来る
キラキラしたものが好きだって
そんな気持ちもあるのにな
願っても
届かぬ7月7日が来る
ぼんやりバスの
虚ろ虚ろなのに
夢ではないからさ
強い風にやられて飛んで行ってくれ