おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

明日酔うため

眠気覚まし

明日酔うための

 

パラパラ捲り

時代遅れと言われても

なお弾む

 

月に帰るならいいじゃない

 

度の弱くなってきた眼鏡にでも頼る

旧い物語ほど入り込んで

煙草の匂いは尚嫌い

三つ子覚えが効いたよう

 

伽は済んでも

割り切り宵は

過ごせないよう

 

熱燗運び

時代の歌を詠むものにとり

塵芥でも

 

月を語るならいいじゃない

 

車酔い残るから好きじゃない

旧い記憶ほどこびり付いて

荒い男は尚嫌い

優しい人はその分残るわ

 

三つ子覚えのしつこさと

月に帰った女子の身を

思えば

眠気覚まし

 

明日酔うため