おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

警告節ひとつ

息も絶え絶え

生きているだけなのに

後ろ指さされてるような

気分は何だ

 

狭い島に閉じ込められて

膨れほっぺのミナシゴ

 

ねぇどうして

誰も気づかないの

海がきれい山がきれい

手放しで称えるけれど

原始的な自然が残っているということは

人の心も文明もまた

止まっているということよ

 

やれあの人の車だ

あの家の子だ

噂話に時を費やす

その浅はかさに誰も

 

隅の隅に追いやられて

賢い子ならなおのこと

 

被れ傷は浜で浸して

それぐらいしか学べなかったよ

 

ちょいと来てちょいと帰る

そんな奴らに何が分かる

穏やか和やか後づけばかり

嫌気が差す巡礼擬き

 

まだ残る悪意と好奇

その目も声も低俗故に

掴んで離さない

 

いやなものね

大気は何にも悪くないのに

人の気にやられて嘆き散らかすなんて

でもね

知ったふりの人より

知らずにいる人のほうがマシ

 

だめだよ夢ばかり見て

根を下ろすこと勿れ