おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

四角四面に雨を打つ

小銭を数えて舌を打つ

そのくせ

皮算用も同時にどこかでやっている

そりゃ狂っていくだろうよ

 

やれ大雨に襲われるぞと煽るものだから

身構えていたのだが

なんのことはない

雲の気 此方には向かなかったらしい

 

一時ざっと覆われたが

すぐに冷めた

 

街は直に降られたらしい

手拭いで頭覆って

まだその時代にいるのかと思い違う

何をそんなに慌てて出掛けていくことのある

 

外の気配は知ったほうがいいが

分からないほうがいい

 

暮らし向きのことで悩まなくていい日が来るだろうか

そうすると何に気を取られればいいだろうか

 

二十四節気も丁寧に辿り

あぁこの国の大気を生まれ生きてよかったと

そんな台詞を吐くことで

慰めの一端にでもなるだろうか

 

現実的な算用が追いついてくる前に

嫌に明けた空を見ながら

空想に耽るとする