おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

波前に歌った日

誰かに伝わる言葉があると

信じて疑わなかった

誰にも届かぬ海の向こうで

じっと見ていた遠い岸

 

泣いてしまえばそれだけで

流れ落ちてしまうのを

ぐっと堪える性分は

このためにあった気がして

 

1つ1つ

紡いで届けます

不格好なままの青春

笑われる怖さより先

生きていてよかったが敵う日が

来るとは

来るとは

 

あぁ波は穏やかに

いつか荒れ狂った日をも

飲むように穏やかに

 

誰かに伝わる言葉があると

信じて疑わない今も

笑われる怖さより先

生きていてよかったが

こんなに染みいる日が

来るとは

 

波前に立ち

堪えた涙がここで生きてくるとは

思い押し込める性分が

今生きているということを