おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

愛を乞うて朽ちゆく

もう吐ききって

朽ちるだけのように思えた

備えあれば憂いなし

それでも

病めるときは

健やかなるときを思いしのぶだけ

 

鳥の声が遠かろうと

構わぬ

好きに飛べばいい

どうせ素知らぬ顔をして

去ってゆくものならいっそ

今から裏切り説いてくれ

 

まだまやかしに

揺れるだけの生命であったと

そんなことばかり嘯くから

確かに身体はあると

最後に教えるつもりなのだろうか

 

余計な世話に舌打ちして

違わぬ

世はもう忌み嫌う

ためだけにあるのだろう

だって叶わぬならいっそ

すべて壊れてしまえよと

 

乱暴な思いは幾らでも

ほんの一筋の良心と

そうありたいと願うもの

不幸を分け合う算用よりも

愛を乞うて朽ちてゆこう