おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春気にこぼれた朝

春気にこぼれた朝でした

思う以上の眩しさが

窓から入って

眠た目も

開けずにおれぬ朝でした

 

何を思った

夢のつづきか

文が届いていまいかと

鍵のこわれた郵便受けを

そっと開けるような目覚めでした

 

どうしても淡い思いに

さよならできぬとはこのことか

物語などでは早々に

思い別れればいいものを

そんなふうに見ていたはずの

恋の中にいるのでした