おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

思いあぐねた末の死も

思いあぐねた末の死も

苦しみぬいた後の生も

差して変わらぬものだろう

それが悲しいことだろう

 

あなたが落とした悲しみを

誰か拾って捨てるだろう

はたまた野ざらしざらし

行き着く先は同じこと

 

あなたが潤んでゆく様を

笑い訝る人もあれ

たとえこの世にひと握り

見るだけで伝う者もある

 

探しあぐねた末の手は

恋や家族と違っても

苦しみを知るその目は

通じ合うものがあるだろう

 

あなたが潤んでゆく時に

そばに居るとか背擦るとか

分りやすい術持たぬ

ただに私もそうだよと

 

生きて途絶えただけの死も

精一杯を謳う生も

差して変わらぬものならば

ふらりふらりと生き延びな

 

雨に打たれる覚悟など

ただのぽっちも持たずとも

あなたが潤んでゆくならば

そっと分っているからね