おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜祭りの節

つんと小毬を落としたら

其処は迷いの入り口に

祭囃の誘いなら

行かぬほうが可笑しいほど

 

秋は、秋は

冷えるように

できて、できて

招くでしょ

 

甘い香りするよなまやかし

振り返ればただ風の吹くだけ

怖い話ではないのよ

そういうふうに

できて、できて

 

はっと夜灯りともしたら

其処は出口のふりをした

賭け事に暮れて目を離すな

連れてかれて御尤も

 

闇は、闇は

光待ち

じっと、ずっと

定めてる

 

荒い風の一陣に乗り

まるで世からまやかしのよに

怖がることではないのよ

そういうふうに

できて、できて

 

つんと小毬を落としたら

其処は迷いの入り口に