おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

水流れの導

雪を触った夢を見るのは

南生まれの憧憬かしら

時は中秋

真逆でもなく

季節離れは否めぬかしら

 

静けさからも

騒がしさからも

懐かしがりも

未来描きも

 

逃げようなんて

出来ないし思ってもいない

 

水の注ぎは一瞬でも明瞭

あなたに触れていたいと

癒されたと口にするためではなく

本当に心澄む

数少ない導

 

何処かで溶けた雪と思えば

流れる水も一興かしら

めぐる気

すぐに宇宙といいはじめる

悪い癖でも許せぬかしら

 

暗がりからも

陽の光からも

盛りの街も

廃れた村も

 

繋がっていると

小綺麗な言葉は吐けない

 

水の揺らぎは一生でも惑わす

触れ続ければ

もっと分からなくなってしまうから

そっと日記を閉じるように

 

清い注ぎを心に留めたまま

あなたに触れていたいと

恋情より強いのよ不思議ね

こんな人間が

1人くらいいたって構わない?

 

癒されたと口にするためではなく

本当に心澄む

数少ない導