ザラついた床
誰も足を踏み入れずに
一月二月見送った部屋
窓を開けて少し風を入れようか
それも何だか苦しい?
病は市井の預かり知らぬところに
蔓延る
もう楽におなり
冗談でもそんな言葉は吐けない
寝床を綺麗に整えて
じっと傍に座るだけよ
病は神に祈り
されど神も
惑おう
ただ横になって
眺める天上も憎きものに
止まぬ咳に耐えられず耐えた
その果てを
もう楽におなり
私の身でそんな言葉は吐けない
寝床を綺麗に整えて
傍に座るだけよ
ずっと