花火のどこかで散る音が
空気だけ夏に持っていった
思い出のひとつも作れなければ
季節など
耐えて見送るだけ
手を引く者のある子は
親であれ
他人であれ
何かしらを受け取るだろう
どうか幸あれ
minor から抜け出せない身
ブツクサ帰り道も寝床も
頭の中を埋め尽くした code
このまま生きてくしか
憶えのあるような無いような
甘いにおいに夏が染みた
心のひとつも明かさなければ
今世など
明けぬままいるだけ
手を引く者のある人は
子であれ
他人であれ
何かしらを授けるだろう
どうか安らかに
minor に支配された身
調べ綴ろうにも暗く落ちて
開けないまま辿る code
もっと明るい曲を聴けと
言っていた人がいたけれど
それは、そういう住処の人達が
することでしょう
花火のどこかで散る音が
どちらにでも色付けできるけど
こちら minor に支配された身
開けないまま辿る code