おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

どうやって閉じる

風邪ひいちゃうよ

また薄着で毛布蹴飛ばして

慌ただしく今思えば優しい声は

遠ざかった

自分で遠ざけたとも言う

 

ねぇ愛情うけるってどんな気分?

そのへんの子どもちゃんにでも聞いてみたい

けどそれはただの怪しい人か

…やめとこう

 

恨みつらみと捻くれ事で

1日の大半を費やして

ご丁寧に詩まで認める

その心はつまるところ

知らなかった愛を

 

誰かに求める

まるで子ども

大きな身体も役立たず

なんら知恵も身につかずに

ぐぜってるだけの体たらくが

 

そのまま言うとカッコ悪いし

恥ずかしすぎて掘った穴も埋まるから

何とか体裁整えた

たったそれだけのことに

あと何万時間使うつもり?

 

癒されぬ三つ子の魂を

偉い学者さんが何て呼ぶかな

そんなことよりこの心に

知らぬ感情注いでおくれ

 

街を歩けば

いわゆる幸せに晒されて

土日の昼間なんか

見間違いかって思うほど

自分だけぽつんの

愛の通り

 

定石だったら歌の最後の方で

何かしら解決すんのにな

街も家も夢の中までも

苛立ち嫉妬でそれどころじゃないや

 

優しい声は今いずこ

幻だったのかもしれないな

毛布頭まで被って

怖いこと過ぎるように願った日が

蹴飛ばすくらいの大らかな

夢を見せたのかもしれないな

 

虚しすぎる物語づくりに落ちて

閉じる

しょうもないまま眠りに落ちて

いつか閉じる