手を繋いだ記憶が遠ざかるほど
もうそれが確かだったか分からなくなる
埃かぶった愛ほど美味で
つらつら理屈も重ねたくなるでしょ
帰り電車に揺られたら
そのまま夢に堕ちてもいいよ
目覚めたら遠い星
そんなことを何度も描くうち
本当になるかもね
むしろ胡蝶の夢かもね
あぁ日々は折り重なり
ただ僕を連れてゆく
脈絡のない話は続く
追いつくか振り払うか
吐きそうな気分だけが
長々続く常日頃
呪うなら誰
今にも息を止めそうな人にでも
いいかしら
つらつらと遠い思い
拾い上げて
本当になるからね
むしろ胡蝶の夢ならば
両の手で抱いて受け入れよ