おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

産声を上げた時の記憶が無いのは


産声を上げた時の記憶が無いのは

産声を上げた時の記憶が無いのは

何もかも分かったつもりにならないためだ

 

人熱 街の音に お前を刻む

ともすれば驕る身に 卑しく脆き身に

 

己が正しいのだと 全ては浸れぬぶん

間違っているのだと 全ては責めぬよう

 

産声を上げた時の記憶は無いのだ

 

目を閉じ浮かぶ人も無いのに

ただ 夢見の悪い朝を迎えるだけの君が

 

愛されていたという保証もないかわりに

愛されていなかったという確証も持てぬよう

 

産声を上げた時の記憶は無いのだ

 

産声を上げた時の記憶が無いのは

何もかも分かったつもりにならないためだ